KANDA喜連瓜破店

2024 16 Feb

腕時計の磁気帯について

こんにちは、喜連瓜破店の西口です。

今日は、時計の磁気帯(じきおび)のお話を、、。
 
 
磁気おびというのは、どういう事かと言いますと
時計に使われている金属が、外部からの磁界の影響を受け磁気化する事をいいます。
 
例えば、テレビ、パソコン、スマホやタブレットの側に時計を置いている。
強力なマグネットボタンのついたバッグのポケットに入れていたとか、そういったお財布のすぐ近くに置いていた、、、などで、磁気おびは発生します。
 
 
そうなると時計はどうなるのか?といいますと、クォーツ時計では、時計の針が1秒づつ動かしているステップモーターという部品の動きを止めてしまいます。という事は、時計が動かない。又そういった環境から離れると、止まっていた時計が動き出したりするので、あれ?時計遅れてる?なんてなったりいたします。
 
電波時計なのに、時間が合わなくなった、、っとお持ち込みのお客様にもこういった磁気おびが原因で、針の基準位置がズレておられる方もおられます。針の基準位置がズレると、いくら電波を受信できていても、ズレたままの時間が表示されてしまいます。
 
磁気は、見えないので本当に厄介なのですが、先程にも書きましたがテレビ、オーディオスピーカー、パソコン、スマホ、タブレット、充電器、台所周りでは、電子レンジやIH調理具、又冬場はこたつ上、電気毛布などの近くに時計の置き場を作らない様にしていただけたらと、、、。
 
又持ち物ではバッグやお財布のマグネット以外にも健康アイテムの磁気ブレスレットなどと、時計を重ねてつけていた事が、磁気おびの原因だった方もおられます。
 
 
耐磁性能の高いお時計は、一般に5センチ離れていたら大丈夫と言われますが、メタルバンドの時計などで接続部のバネ棒や、ピンが磁気化してそこから時計内部に影響を及ぼしていたりもよくありますので、よくお客様に50センチ位は離していただいたほうが、、なんてお伝えしています。
 
 
オートマティックのお時計もヒゲゼンマイが、一定の動きをするのを妨げてしまうので、時間が進みすぎたり、止まったり、、と異常が起きてしまいます。
 
 
以外と、「知らなかった」とおっしゃるお客様もおられますので、時計の置き場所の参考になればと思います。
 
磁気おびの酷いお時計は、メーカーや修理工場でのオーバーホールが必要になります。お修理費用もかかりますので、目に見えないお時計の敵!磁気には、どうぞお気をつけくださいませ。
 
 
喜連瓜破店では、他店ご購入のお時計のお修理などのご相談、お伺いしております。思い出のあるお時計など、諦める前に是非一度、拝見させてくださいませ。(部品の入手不可で全ての時計がお修理出来る訳ではございませんので、ご了承くださいませ)
 
ご来店お待ちいたしております。